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2014デスク日誌 史跡保護の他山の石
昨日に舞鶴港に停泊している護衛艦あたごなど多数の海上自衛隊に所属する艦船を見てきたわけですが、その後に宿泊地である北陸へと向かいました。久しぶりに温泉に浸かって美味しいものを食べてお酒を飲んでと、日常からかけ離れた世界を1泊という短い時間ですが楽しむことが出来ました。
私は旅に出かけるとその地方の新聞を読むという楽しみを持ってます。沖縄ですと琉球新報ですね。今回は北陸に来たので北国新聞を今朝コンビニで買ったわけです。トップの一面は長野で起きた地震のことが書かれています。後は衆議院選挙が来月にありますので、その関係の記事が一番多く掲載されています。来年には北陸新幹線が開通予定となっており、東京からは空路で北陸に入るというパターンから新幹線で来るという選択肢が広がりますので、北陸新幹線開通に伴った観光客誘致に対する地元の思いといった記事も見られます。北陸の皆さまは新幹線開通で関西からのお客様が圧倒的に多かったと思うのですが、関東からのお客様の誘致に対しても準備に余念がないというのがよくわかります。
そんな中、本日2014年11月23日の北国新聞27面にデスク日誌というコーナーが有り、私が住んでいる兵庫県の竹田城で市が国に無許可で登山道を改修したというニュースがありました。そのことについての記事を発見。以下、引用します。
<「天空の城」で有名な兵庫県朝来市の国史跡「竹田城跡」で、市が国に無許可で登山道を改修していたとのニュースには驚いた。辰巳用水などの国史跡を管理する金沢市文化財保護課の担当者も「信じられない」とあきれていた。
急増する観光客の安全確保が急務だったそうだが、石垣も一部撤去したというから、史跡破壊と言われても仕方がない。せっかくの観光振興にも、かえって、みそをつけてしまったのではないか。
新幹線開業で「歴史都市」金沢も観光客が増えるだろう。歴史的な町並みも見てもらうだけではなく、町並みを守る市民や行政の取り組みを知ってもらえれば、都市のブランドが高まる気がする。
朝来市は4月、市教委にあった竹田城跡の保護業務を、産業経済部の竹田城課に移管していた。史跡保護にあっての観光振興が主客転倒していなかったか。急激な観光化に目を奪われることのないよう他山の石としたい。>
引用ここまで。
全くそのとおりだと思います。北陸地方には歴史的な施設や温泉が多くあり、新幹線開業で観光客の増加は間違いのないことで、受け入れ体制の充実といったことに努力をされているということがよくわかります。記事にあるように「町並みを守る市民や行政の取り組みを知ってもらえれば」ということはなかなか観光客にはわかりにくいものですが、出かけるところ出かけるところで暖かく接していただければ、それが一番の思い出となっていつまでも心のなかに刻まれていきます。東京オリンピックを控え外国からの観光客も増えてくると思います。北陸の方々がぜひ「おもてなし」の心を持って暖かく迎えてくれれば、新幹線に乗って沢山の人が来てくれますよ。素晴らしい観光都市北陸を目指してください。