500系新幹線(HDR)

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私がちょくちょく使うHDR(high dynamic range ハイダイナミックレンジ)。通常の撮影ですと主な被写体の露出を適正になるように撮影します。例えば人物撮影ですと綺麗なモデルさんの顔が黒っぽく写らないよう、意図的に若干明るめに撮影します。どうしても黒っぽく写ってしまうと暗いイメージになり、せっかくの綺麗なモデルさんが引き立たなくなってしまいます。まあ、わざと暗いイメージを狙ったものは別としてです。アイドルの写真なんか見てもそうですが、明るい笑顔をより美しく見せるためには通常カメラが出す露出よりも明るくするわけです。

これを明るくしすぎると白っぽい写真になってしまいます。所謂失敗作っていうやつです。太陽の光を背中からいっぱいに浴びた窓際でモデルさんを撮影するというシュチェーションで、太陽の光などの飛び抜けて明るい部分は白く飛んでしまうことがあります。これに対しハイダイナミックレンジ技法では、露出を変えつつ複数枚の写真を撮影し、それらを合成することで白飛びや黒つぶれの少ない幅広いダイナミックレンジを持つ画像(ハイダイナミックレンジ)を生成します。 こうして作成した画像をトーンマッピングによりダイナミックレンジを縮小することで、通常のモニタで表示可能な標準的なダイナミックレンジを持つ画像(standard dynamic range (SDR)もしくはlow dynamic range (LDR))を生成します。 トーンマッピングの手法としては大きく分けて2つあり、画像全体のコントラストを下げる方法画像の局所的なコントラストを下げる方法があります。画像全体のコントラストを下げる方法はiphoneカメラにも標準的に搭載されおり、白飛びや黒つぶれが少ない写真に仕上げることができます。画像の局所的なコントラストを下げる方法では絵画的な画像を得ることができます。

本日のHDRは画像の局所的なコントラストを下げる方法によって仕上げた写真になります。私の場合は画像の局所的なコントラストを下げる方法ばかりを専用ソフトを使って仕上ています。いろんなHDRソフトがありますが今回はTopaz Adjust(Topaz AdjustはPhotoshopのプラグインですので使用するにはPhotoshopが必要です)を使って仕上げました。Topaz社にはいろんなソフトがありますので写真の幅が広がり面白いと思っています。Photoshop(私はElementsを使っています)をお持ちの方ですと一定期間無料で試用できますので、いろんなソフトで一度遊んでみるのもいいと思いますよ。

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因みにこの写真が通常の露出で撮影した写真です。この通常露出で撮影した写真と、露出アンダーで撮影した写真、露出オーバーで撮影した写真を合成させ、トーンマッピングにより仕上げたものが最上部の写真になります。見比べて違いやHDRの良さを感じてください。車両は絵画的な感じになっていると思いますし、車両の影になっている石や壁のコンクリート、さらには車両の上にあるサビに味が出ていませんか?右側の遠くに写っているマンションも見やすくなっていますね。

これからもHDR写真をこちらで紹介していきたいと思っていますのでご期待下さい。

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