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2013石見銀山 千人壺の場所
石見銀山のことについて前回書いた「石見銀山処刑場の場所」の続きで、今回は千人壷の場所を書こうと思います。この千人壺は銀山の銀を盗むなどして処刑された罪人の遺体や回復の見込みのない病人、伝染病が疑われる重篤患者などもこの穴に放り込んだと言い伝えられています。数え切れないほどの遺体を放り込んだため”千人”と命名されてそうです。実際に現場を見ましたが数え切れないほどの遺体を放り込んだと言われている割には小さいなというのが感想ですね。この千人壺にもいろいろ諸説があるようですが、現在は観光案内のパンフレットなどからすべて削除され、官民一体となって隠そうとしているような感じです。私も石見銀山世界遺産センターのスタッフに「千人壺の場所を教えていただけませんか?」と尋ねたところ、「ご案内できません」とまるで私が悪いことでもしたかのような口調で言われてしまいました。そうなると自力で探してやろうということになり、砂利道や草が生い茂った山道を歩き見つけたわけです。
ではその千人壺の行き方ですがとてもわかりにくいです。五百羅漢から石見銀山世界遺産センターに向かっていく道から右折し途中から歩いていく方法と、石見銀山公園駐車場の奥からアスファルトの山道(車の乗り入れは不可)を歩いていく方法の2通りがありますが、私は前者の方法をお勧めします。なぜなら私たちははじめは後者の方法で行きましたが、2時間ほどかかっても探しきることができず、アスファルトで舗装された道ですがかなりきつい登りで膝が笑ってしまいました。ですので私は五百羅漢から石見銀山世界遺産センターに向かう方法で案内したいと思います。
まずは前回と同じく「石見銀山みてあるき」の地図をご覧下さい。
車で五百羅漢から500~700mほど進んだA地点を右折します。右折した道は乗用車1台がなんとか通れる程の細い道で山裾を走っていくような感じになります。右折するのに目標となるようなものはありませんが、緑色の壁をした1階が小さな工場か倉庫で2階が住居になっている建物のところを右折したという記憶があります。
行き着いたところC地点に「千人壺へ300メートル」と書かれた看板があります。
この前に車を止めるかB地点に車を止めることができますが、この看板の奥には家がありますので邪魔にならないように止めればいいでしょう。この看板から左方向の山道を登っていきます。途中、車庫か倉庫のような建物が有り、そこで右方向にも行けるように別れていますが、真っ直ぐ直進してひたすら登っていきます。ここからは草は生い茂っているは水は流れているはでかなり足元は悪化してきます。それで大体300m近くになってきたなと感じるまで上がってくれば右側を注意しながら歩いてください。そして小さな石碑を見つけてください。
私たちは昼過ぎにこの山道を歩いたのですが、ご覧のように太陽の光に向かって歩くような感じでしたので、逆光で石碑が見つけられず一度は通り過ぎてしまいました。小さな石碑ですし草に隠れているようにもなっており、注意しながら歩かないと私たちのように見過ごしてしまうかもしれませんので十分にご注意ください。そしてこの石碑の右奥に千人壷があります。
私たちは最初3名で行きましたが、なかなか探しきることができず結局2名だけがこの千人壺に行くことができました。それほどわかりにくい場所であったということです。先程も申し上げましたが、おそらく石見銀山のボランティアの方や石見銀山世界遺産センターのスタッフに千人壺の場所を聞いてもいい返事をしてくれないと思います。この記事を読んでいただいた方が千人壷に行くための参考にしていただければ幸いです。最後にこの写真はiPhoneで撮影したためピンボケになっている写真がありますがご容赦願います。
「石見銀山処刑場の場所」をエントリーしています。一緒にご覧ください。
Dragonone
2016年9月に初めて行こうとしましたが見つかりませんでした。
山道を登っていると右の方にあるんですよね?登る方から見て左ではなくて右ですよね?林道は右は崖下になっていて左は崖上になっています。
草はかなり生い茂っていますので草むらか竹薮の中に石碑等が埋もれてしまったのか、右側の崖が谷底に向かって崩落した跡があり、いまは史跡自体が消失してしまったのか。
どちらかだと思います。
どんなに探しても見つかりません。見つけたことはないので不明なままで腑に落ちないのです。
ブログ主さんが行かれた時はいつぐらいでしょうか?
右側の崖は崩れ落ちた箇所があった記憶はありますでしょうか?
右側に石碑があると言うことは石碑は崖下付近の路肩なのでしょうか?
千人壷自体は林道上にあるのですか?
林道から外れて崖下に降りるのですか?
林道上に右側に同じ高さのスペースがあるのでしょうか?
御教授願います。
forzainter
Dragononeさま
私は10月に行きましたが1回では見つけられませんでした。もうなくなってしまっているのか埋めてしまっているのか?と思いながら開き直って再度チャレンジして見つけられました。
崖が崩れ落ちているような形跡はあったと記憶していますが、そこではなかったですね。
コメントを読ませていただいてDragononeさまが通られた林道沿いで間違いないと思います。
写真にもあるように「千人壷へ300メートル」という看板というか案内板から林道を上り歩いて行きます。体感では300メートル以上の距離があったように記憶しています。私も最初は300メートル以上は確実に歩いて見つけられなかったので引き返してしまいました。
再びチャレンジしたときも上りでは見つけられず、かなり歩きに歩いてとうとう舗装した道路に直面し「無いな」と諦めて引き返して林道を下っていったところ(50メートルから100メートル位)、歩いている林道沿いの左端(崖の方)の路肩付近の草に隠れるように石碑を発見。
その石碑沿いに狭い道があり、そこを歩いていくと直ぐに千人壷がありました。また、林道から千人壷は見えないですね。
・ポイントとしてはかなりというか1キロほど歩いたような感覚でしたので相当きつかったですね。思っている以上に遠いです。見つけられなければアスファルトで舗装された道路に突き当たるまで歩かれ、そこから引き返して下っていく林道の左端(崖の方)を膝ぐらいの高さの石碑を見つける。
・千人壷の場所は林道から少し(20メートル前後だと思います)入ります。石碑の脇に細い道がありますので、林道から外れて崖の方向に行くような感じになっています。
私もかなり苦労して辿り着きました。最初は3人で探しましたが一人は諦めて車で待っていました。千人壷のポイントはアスファルトの道路に直面する少し手前にあるということ。アスファルトの道路に突き当たるまで歩いて行かれ、アスファルトの道路に直面したら折り返しの下りで崖側の林道路肩の石碑を探す。こんな感じです。
Dragononeさまが、無事行かれることを願っています。